第1回では「潜在意識について」でした。心は潜在意識のセンサー。心が喜ぶことを率先して実行すれば、潜在意識が開き、おのずと道は拓ける、ことをお伝えしました。
その現象について、理論的に後押しするのが「量子力学」です。量子力学は物理の学問… 特に文系の方々には難しいでしょう。しかし、根本的なことだけ理解できれば十分です。ほんの少し知識があるのとないのとでは大違い。世界が180度変わり、まさに人生まるもうけ。
量子力学を知ると「潜在意識について」でのべた、単純に、自分が喜ぶことを意識することが「生きること」の本質である、ことが腑に落ちます。逆に不安や恐れを抱くこと自体、無駄で非常にバカバカしくなります。
それでは量子力学とは、どういうものか、できるだけシンプルにまとめていきます。
目次
量子力学とは
量子とは小さな粒
量子とは「肉体などあらゆる物質の元、物質の最小単位」を言います。1000万mm分の1という超ミクロの世界で、もちろん顕微鏡では見えません。目に見えない世界の現象を理論から導くのが量子力学で、別名を理論物理学と呼ばれます。
ちなみに、それ以前の物理学を古典物理学とし、同じ物理学でも区別されています。
例)
あらゆる物質⇒分子⇒原子⇒原子核・電子⇒陽子・中性子⇒素粒子⇒ひも
※赤字から量子(ミクロ)の世界
量子の最大の特徴は?
『量子は波でもあり粒でもある』
量子力学の最大のポイントは、この二重性にあります。
驚くことに、物質の最小単位である量子(素粒子)を観測すると、粒となり、一方、観測しないでいると波の状態なのです。
つまり
『量子は観測(意識)が介在すれば存在する』
⇒『意識なしでは、この世は存在しない』ことになるんです。
言い換えると
⇒『ミクロの世界ではその人(観測者)の意志が反映する』とも言えます。
存在は確率
量子はある広がりを持った範囲に存在、つまり波の状態なので、粒(物質化)となって現れるかは、二重性という特質から確率でしかあらわせません。
大胆に簡略しましたが、これを量子力学では「波動関数」と呼ばれ、数式で確率を算出できます。
ところで意識は目に見えない『エネルギー』です。意識は量子を確定するエネルギー、と言えます。
これを留めておいてください。
話は戻りますが「物質化(=現実化)は確率」であれば、
楽しい、面白いなど自分の「快」を意識すればするほど、自分が喜ぶことが物質化(現実化)する確率が高くなる、ということが言えます。
さらに、
量子ゼノン効果という特質も発見されており、
粒子などの状態を頻繁に観測することで、それが別の状態に移るのを抑えられる、という予測。
引用:コトバンク
「快」を頻繁に意識すると、量子はその「快」という意識で照射された状態を続け「快」の物質化(現実化)が維持される、というのです。
想像しただけで、まさに自然の原理、この世の仕組み、法則が、目の前に現れたようで、ゾクゾクしませんか?
世界一有名な公式 E=mc² にあてはめる
次にアインシュタインの E=mc² (特殊性相対性理論)にあてはめてみます。
E=エネルギー、m=物体の質量、C=光の速さを表し、質量とエネルギーが等価であることを意味します。
簡単に言うと
エネルギーと物質は等価である ⇒ 目に見えるあらゆる物はエネルギー
何度も言いますが、意識はエネルギーです。
エネルギーと物質が等価であれば、意識の向け方や注ぐ量によって、それにみあった物質(現実)になることがこの公式から読み取れるのです。
さらに、
意識次第で、物質(現実)はいかようにも作られる、ことになります。
つまり、
現実は自分(意識)次第であり、自分(意識)が現実を作っているのです。
『パラレルワールド』と解釈論
パラレルワールドはSFの世界ではおなじみですよね。『同時並行で何パターンもの世界』があり、そのひとつを自分が意識して選び、現実化しているという説。今では、実際に、その説が有力になってきているようです。
パラレルワールドも『量子は波でもあり粒でもある』という量子力学の二重性から考えると筋が通ります。
そして、その二重性という特徴は、現実をどう解釈するか、という点にも深くかかわってきます。
事実は1つでも、解釈として『同時並行に何パターンもの世界』がある、なぜなら「量子は波であり粒である」という裏付けがあり、そして意識(解釈)の向け方で現実が左右されるからです。
この二重性は陰陽道にもあてはまります。
陰陽道とは、相反する2つのもの(気/エネルギー)の相互作用によって万物をなすことを言います。
一般的に陰は内向きの作用で陽は外向きの作用と解釈されています。ここでは量子力学的に、陰は見えない世界となり陽は見える世界とすれば陰陽道が成り立つのです。
陰:波、意識、心、気 (見えない世界)
↕ ↕ ↕ ↕ ↕
陽:粒、物質、体、形 (見える世界)
この世の森羅万象は、どちらの側面も持ちあわせ、どちらにも捉えられることを表しています。ここでも事象は解釈(意識)次第であることが理解できます。
同じ周波数同士がくっつく
超ひも理論
素粒子のさき、目に見えない「ひもの弦」、これこそが物質の最小単位です。そしてひもの弦は振動しています。つまり物質すべては振動しているのです。振動は、波動であり、周波数として数式化されます。
ここで物理でもうひとつ重要な公式にあてはめてみます。
E=hν
Eはエネルギー、hはプランク定数、νは周波数(1秒間の振動数)を表します。細かい説明が入ると訳が分からなくなるので省きます。この式は『エネルギーは周波数に比例する』ことを意味します。
振動数が高ければ、エネルギーも高くなる、のです。
ところで
似たもの同士がくっつく、という現象がありますよね?
これは、同じ周波数(1秒間の振動数)同士は、くっつくという性質を持っているからです。
結局、
エネルギーが高い → 振動数が高い → 高いもの同士が引き寄せ合う
これが俗に言われている「引き寄せの法則」です。
ちなみに逆もしかりです。低い周波数同士がくっつくことになります。
エネルギー(周波数)が高いとは?
では、単純にエネルギーが高い、とはどういうことを言うのでしょうか?
一番高いと考えられているのは、高次元のエネルギー体、と言われています。
怪しい話になってきましたが、
「潜在意識について」で述べた、Somting Great(偉大なる力)、神、宇宙、愛、ハイヤーセルフなど宇宙意識の領域が高次元のエネルギーとなります。このエネルギーは我々の源であり、潜在意識でつながっています。
物理的に理論立てて別の言い方をすると
宇宙はビッグバンの性質を持ち膨張し続けています。減るのではなく、その逆でプラス、拡大しています。そのプラスのエネルギーに同調・共鳴すればいいわけです。
同調・共鳴するには、自分の意識が持つエネルギーを、つまり周波数を、高くすること(=「プラス」)に意識すれば、自然に「プラス」、言い換えれば、「豊か(幸せな状態)」になれるのです。つまり、高くするためには、「快」を意識する、自分を喜ばせる、心がワクワクすることに素直に従う、ことにつながります。
簡単で最強の意識エネルギーは「感謝」と言われています。逆は「恐れ、不安、怒り」です。ネガティブに意識すればするほど、それが現実化します。不幸を自分で作っているわけです。
ポイント 潜在意識のセンサーである心(感情)を常に"快・歓・感謝(愛)”にする ↓ 心がそうなるよう意識して行動する ↓ 意識通り事象が現実化(波が粒になる) ↓ 心が喜ぶ=エネルギーが高くなる ↓ 周波数(振動)も高くなり ↓ 同じ周波数同士がくっつく(引き寄せる)
幸せのスパイラルが回り始める、というわけです。
まとめ
心(感情)が常に"快・歓・感謝(愛)”になるよう意識することがすべて。
そのためには、まず、自分が何で一番喜ぶか、ワクワクすることは何かを知ること。
そして、行動におこすこと。新たな喜びが生まれ、それにみあった現象が引き寄せられていく…
『幸せのスパイラル現象』が量子力学で説明がつくのです。常識や世間体でなく、あくまで自分に素直になること、本音で生きることを少しずつ意識してトライしてみてください。
大事なのは、トライ&エラーを続けながら、自分らしい幸せを見つけて、つかんでゆくこと。
興味を持った方は量子力学を自分なりに探求することをお勧めします。
参考資料
【書籍】
「科学的 潜在意識の書き換え方」 小森圭太著
「科学的 お金と幸運の引き寄せ」 小森圭太著
「フィールド 響き合う生命・意識・宇宙」リン・マクタガート著
【動画】
NHKスペシャル『アインシュタインロマン』
you tube 量子力学コーチ・高橋数宏和