キャリアコンサルタントになる 個性を磨く~経験×新たな好奇心~ 小さな好奇心も拾う

講座終了。2つの収穫とは?/キャリアコンサルタントになる!No.8

 

キャリアコンサルタント講座が終了しました。

 

一番の収穫は、講座自体が自分へのカウンセリングになった、ということ。

二番目は、当然ながら、将来、仕事につながる、ということ。無事に国家資格を取れさえすれば、その確率も上がります。

 

好きなこと、興味の先に、仕事になるのは、まさに自分の理想とするところ。

講座を通じて、仕事への価値観を再確認できました。

 

この2つの収穫について、具体的にその経緯と理由をお伝えします。

 

 

一番の収穫は自分へのカウンセリングになった

 

初日に見た一筋の光?!

 

9時30分から18時の講義。

朝から晩まで、大事な日曜を終日、つぶすことになります。

 

これは、さすがに、長い。

帰るころには、とっくに日が暮れています。

これが3ヵ月にわたり全11回続く…

 

初日は、たしかに気が重くなりました。

 

が、主任の宮城まり子先生の言葉で重い気分が一掃。

 

『キャリアコンサルタントは、人と職をマッチングさせるだけが仕事だと思ったら大間違い!!』と。

 

キャリアコンサルタントの役割は…

「自分は何をしようとしているのか」
「自分はどうありたいのか」
   自分の人生のテーマ「ライフテーマ」とは何か考え、

望ましい未来の状況、未来の自分とは何かに焦点を当て、

これまでの経験を捉えなおし、意味づけ、人生を再構築できる支援を行う

(引用 講座資料『キャリアコンサルティング概論』講師 宮城まり子)

これこそ、まさに今、自分に対して欲していること。

 

繰り返しになりますが

キャリアコンサルタント講座を受けた経緯をお話しすると、

 

なにせ映画好きが高じて、やっとつかんだ映画の仕事のくせに、

2、3年前から映画への情熱が冷めはじめ、途端に仕事へのやる気も低下。

あわせて映画業界の低迷、業界が抱える問題、時代錯誤な大手企業の実態、自分の立ち位置などすべてが違和感だらけ…

 

何より映画の情熱がなくなっている自分をどう受け止めていいか、困り果てていました。

 

仮に、別の仕事をするにしても、どんな心持ちでやっていけばいいか、分からない。

 

そんな自分が歯がゆく、出口のないトンネルに入ったよう… それはある種、自己否定にもつながります。

 

この3年、出口のヒントになるようなものを必死に探ってきました。

 

できるだけ次元の違うアプローチが欲しく、目につくものに飛びつきました… 

 

たとえば、

 

仏教哲学、量子力学、脳科学、ヨガ、タロット、精神世界、ホリエモン、Daigoや中田敦彦のYoutube、本田健、陰陽師家元出身の松永政道氏塾…

 

そして、今回、このキャリアコンサルタント講座、というわけです。

キャリア論という視点から「生きること」をどう体系化されているのかを学術的に知ることができるからです。

 

宮城先生の姿勢や言葉が自分の期待と重なり、胸が踊りました。

そのせいか3ヵ月はあっという間に過ぎることになります。

 

様々な理論により自分を客観視できる

 

講義の中ではたくさんの理論に出会います。

 

特に古い理論は、用語や文体がまどろっこしくて理解に苦しみます。

参考書さえも分かりにくく戸惑いました。

 

難しい言葉も共通言語として徐々に慣れてくると、それなりに理解ができるようになります。

 

そして現代に近づくにつれ理論が自分の実体験と重なることから、言葉が実態を帯びてきて、どんどん面白くなりました。

 

そんな数々の理論を知る中で、だんだんと、今の自分は人生(キャリア)においてどの段階にいるのか、現在地が見えてきます。

 

それは、学術的に裏打ちされている理論にのっとって冷静に客観視できているという確信が持てるため、安心感を与えてくれます。

 

参考

ほとんどの宗教では、大まかにいうと、『俯瞰するもうひとりの自分=客観視』を常に意識することを「悟り」と位置付けられています

 

 

理論の中には、その一環として、自分を知る(自己理解)ための様々な検査が開発されています。

 

講義の中で、試しに自分もその検査を受けることになりました。

結果を見ると、改めて自分の得手不得手、性格、適性が明らかにされます。

うすうす分かっていたものの、検査ではっきりしました。

 

こうして、この年齢で、自己理解を深めると、今までの経験に意味づけができます。

それが新たな発見につながり過去の捉え方が変わるんです。

 

まさにカウンセリングで行われる『人生の再構築』を講義を受けながら体感しました。

 

 

勇気づけられた理論

 

プロティアン・キャリア

 

ダグラス・ホールの『プロディアン・キャリア』理論は、自分の今までの経歴(キャリア)の捉え方に大きな影響を与えました。

 

【Douglas T. Hall】

 

この『プロティアン・キャリア』を簡単に紹介すると・・・

『プロティアン』とは「変幻自在な」という意味で、変幻自在なキャリアとなります。

 

これは、産業社会の構造改革以来、変化の激しい時代では、自己志向的、つまり組織ではなく個人が主体になってキャリアは形成され、個人の欲求に見合うようそのつど方向転換される、というもの。

 

特に、ひかれるのは…

・主体は組織ではなく個人である

・核となる価値観は、「自由・成長」(⇔従来の価値観は「昇進・権力」)

・個人の「心理的成功」に重きを置く(⇔従来のキャリアは「地位・給料」)

・成功や失敗はあくまで本人が評価する

 

そして変幻自在のキャリアに必要なのは、以下の3点への確信です。

 

1.アイデンティティ(自我同一性:価値観・能力・興味)への気づき

2.過去と現在と将来の自己概念の統合

3.生活役割(ライフロール)の想定

 

この3点において確信がなければ、変化にあわせているだけで本当の意味での心理的成功は体験できない、とされています。

 

心理的成功とは、個人が納得のいく、計画や目標、のことを言います。

 

この理論を知って、勝手ながら、今まで自分がやってきたこと、感じてきたことは間違ってないと震えました。

 

転機は好機

 

さらに「転機」を扱った多くの理論では、

 

50歳はちょうど中高年期クライシスと呼ばれる転機であり、誰しもが程度の差こそあれ迎えるもの、としています。

 

これは、ユングの『40(現代に置き換えると50)は人生の正午』だけでなく、発達理論と呼ばれるものにおいては、もはや定説です。

 

人生の転機とその対処を掲げたシュロスバーグは、

 

長い人生の過程におけるキャリア発達は、キャリア転換の連続からなる、

 

としています。

 

レビンソンは『生涯発達理論』で、転機を人生の過渡期として捉え、こう述べています。

 

不安定な時期があるからこそ意味がある。自己と深く対峙し、自分とその周辺、環境をじっくり見つめなおすことによって、自己のキャリアをさらに質的に新しく発展させる自己再生のための「好機」である

 

どの発達理論も、人生に転機は何度か訪れるが、特に50歳の転機が、クライシス(危機)、と命名されるほど、他の転機と比べると大きいとしています。

 

それは体力の衰え、時代や年齢とともに興味や考え方、価値観が変化し、その自覚がはっきりと芽生えるのが、50歳だからです。

 

ここで挙げた理論はほんの一例ですが、他の様々な理論を知った結果、

 

やっと、

 

自己否定から自己受容ができました。

 

自己受容は、実は、なかなかできないことで有名です。

 

参考

精神世界、心理学の世界でも、この自己受容は非常に重要視されています。

これができているか、できていないかで、今後の人生の明暗が分かれると言っても過言ではないでしょう。

 

自己受容ができれば自己肯定に勝手に進むます

そうなれば、自分の好きなことを見つけることができる、と言われています。

その好きなことを進んで夢中になって取り組めば、人生の豊かさが手に入る、わけです。

 

つまり、

好きなことをしているという充実感で心が満たされると、

そのポジティブなエネルギー(意識、素粒子でいうとバイオフォトン)が、

やがて仕事やお金として物資に変わったり、新たな人とのネット―ワークが生まれたり、と世界がどんどん広がっていきます。

 

二番目の収穫について

 

興味の先に仕事へ

 

興味の先に仕事につながるのが自分の理想です。映画の仕事もそうでした。

 

この点は、講座を通じて、自分の価値観として再認識しました。

 

もしかしたら、キャリアコンサルタントは、

 

自分が今まで追及してきたことが、仕事になる、かもしれない!

 

そんな希望を胸に、

 

国家資格として厚生労働省が推奨しているキャリアコンサルタントというものが、具体的にどんなものかも、非常に知りたかった。

 

講座を受けた結果、どんな仕事か、イメージができるようになりました。

 

主な仕事はカウンセリングです。

 

カウンセリング演習では、傾聴が難しくて心が折れそうになりました。

 

ただ演習も4回目になると、ポイントがなんとなくつかめてきます。

 

課題はまだまだありますが、あとは数をこなすしかありません・・・

 

唯一の励みは、

 

自分と同じような悩みを抱え、


この先何をしていいか分からない人、特に中高年の気持ちが理解できること、です。

 

仕事にするなら資格取得に越したことはない

 

本格的な試験とその受験勉強は、久しぶりで、この歳で挑戦するのは、なかなかエキサイティングです。

 

確かに記憶力の低下により辛い面もありますが、カッコよく言えば、大学受験の時とは違って、冷静さとそれを楽しもうとする自分がいます。

 

コロナ禍による引きこもり生活を強いられていることを幸いに、この期間を受験勉強に当てるのは、得策でしょう。

 

多少、無理やりではありますが、意義を見いだせたという充実感も得ています。

 

とにかくコロナ禍に刺激的な日々を送れるのは魅力的だ、ということにしています。

 

 

まとめ

 

興味を持って、行動した結果、見えてくる世界がガラッと変わりました。

講座で知り合った新たな仲間もできました。

 

長い人生、こうして転機が繰り返され、転機ごとに、あらたな道、世界が広がることを実感しています。

 

変化の激しい時代にどう対応していくか、は誰しもがもつ課題です。

 

特にコロナにより、より多くの人が差し迫った問題となりました。

 

『プロティアン・キャリア』では、これからを生き抜くために重要なポイントが示されています。

 

完全依存的でも完全独立的でもない、相互依存的な関係の中でキャリアを築いていく

 

あくまで個人が主体だが、バランスのとれた相互依存がキーだと。

たとえ個人が企業に属していても❝自律❞が求められています。

 

■参考資料

 

 

サイト

Global Leadership & Global Talent https://norcalcareer.net/protean/

 

みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験
ダグラス・T・ホールの理論

 

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