せっかく資格を取得したんだから、仕事につなげなきゃ意味がない!
しかし!
仕事がなかなか見つからない…
ある程度、覚悟はしていたものの、実際、手こずると辛くないですか?
自分も、この2か月、つまづきました。
このブログ、約1か月ぶりの投稿となったのは、そのせいです。
合格結果が出た4月中旬から就職活動に入りました。
6月に突入し、息切れしてきた矢先、やっと、就職先が決まりました。
晴れて、就労支援の相談員、つまり、キャリアコンサルタントとして働けます。
公的機関の受託事業を請け負う組織に拾っていただけました。
それも、実務経験がないのに!
さらに、コロナというこのご時世。
しかも、50という年齢。
まさか、正社員として再就職できるなんて、まったく期待していませんでした。
そんな自分がキャリコンの仕事を得るまでに、気づいたことがあります。
まとめると以下の4点です。
・キャリアコンサルタント未経験者に人材派遣登録は有効?
・大学のキャリコン募集の事情
・使える就職情報サイトはこれ!
・面接での心構え
資格をとっても就職で行き詰っている方は参考にしてください。
目次
人材派遣でなんとかなる、は甘い
実務経験のない人にとっては、資格取得より、就職の方が難しい、のが現実でした。
確かに数年前はキャリコンバブルがあって、引手あまただったようですが、今は資格取得者が余っている状態。
求人数が求職者より圧倒的に少ないのが現状です。
その事実を知りながらも、
ま、人材派遣でなんとなかなるだろう、
と無意識にでも期待をしたのが甘かった…
当然ながら、実務経験者じゃないと、人材派遣は棒にも端にも引っ掛かりません。
欠員が出た時の穴埋めに、すぐに使える即戦力を持った人がほしいわけですから。
いわば人材派遣会社はそのためにあります。
人材派遣登録のための面接でさえ、実務経験がないと知ると、面接官は、しぶしぶ登録してあげようという感じです。
特にキャリアコンサルタントは、ただでさえ求人数が少ない上に、実務経験は必須条件なので
『似たようなお仕事でもよければご案内さしあげます』
と言われるのがオチ。
それでもめげずに、キャリアコンサルタントとしての求人があれば、たとえ実務経験必須であってもエントリーをしていました。
当然、なーーーんも連絡は来ません。
何度トライしても未経験者にはまったく声はかかりません。
登録前のひと苦労
登録した人材派遣は全部で8社。
エントリーしたい求人があっても、まずはその派遣会社に登録しなければなりません。
登録までが、早くて3日、通常は1週間はかかります。
エントリーしたい求人は早い者勝ちなので、エントリーできるころには、すでに募集終了、というのがほとんど。
だったら、実技試験終了後すぐに、派遣登録だけでも済ませておけばよかった…
なにせ、求人ごとに派遣会社が違うので、そのたびに、登録から始まるわけです。
それがえらい時間がかかる。
派遣会社ごとに職務経歴書を明記しなければなりません。
その会社の公式サイトのページに、項目ごとに、履歴を、わざわざ、一から明記していくんです。
会社ごとに、フォーマットが違う、字数も違うので、単純にコピペができない!!!!
これが、一番イライラしました。同じことを繰り返している自分が嫌になるんですね。
しかし、
数をこなすうちに、気になるところは書き直すため、知らず知らずのうちに、質のいい職務経歴書に仕上がっていきます。
過去を振り返ったり、自分の長所や短所、選ぶ言葉など、多少なりとも、洗練されていくんですよね。
我ながら、職務経歴書の内容にしっくりくるし、少しずつ自信もついてきます。
いうまでもなく、職務経歴書はとても重要。
派遣会社は、その職務経歴書次第で、面接するかどうか、を決めるんです。
自分は8社すべて面接し登録できました。
面接して分かったのですが、中には、登録さえできないところがあるようです。
面接も、結構、細かく突っ込んできますからね。
経歴書も面接も、たとえ派遣登録でも、あなどれません。
さらに、面倒なのは、試験をしなければ登録ができないところもあります。
適性検査だったり、PCスキルを問うものだったり、ブラインドタッチのスピードを図ったり。
こういう試験って、なえませんか?
今更?!という想いが強くわいてきて、やるせなく、むなしさがこみ上げます。
ちょうど大学が募集を開始
キャリアコンサルタントとして大学で仕事を始められたら、キャリアをスタートさせるには、うってつけ!
大学という雰囲気もいい!
なにせ学食が使えるのが魅力!!
ということで、大学での求人があると、素人は確実に飛びつきますね…
自分としては、大学生相手よりも、ミドル世代で、真剣にこれからのキャリアに対して困っている方のキャリアコンサルタントを希望していました。
けれど、ミドル世代のキャリア相談は、それこそハローワークか企業内しか求人はありません。
人材会社のような、成果主義をかかげた転職ビジネスだけは就きたくありませんでした。
第一希望ではなくても、実際、大学からの求人を目にすれば、人間、飛びつきますよ。
キャリアをどうスタートさせるか、選べる身分ではありませんから。
ちなみに大学というところはめったに正社員はとりません。
直接雇用に切り替わっても、有期契約で、長くてもせいぜい5年。もしくは年度ごとの契約がほとんど。
職の不安定なキャリアコンサルタントから、学生は就職支援を受けるという矛盾。
いくつか応募していく中で、大学ではキャリアコンサルタントは就職課のお手伝いをしてくれる都合のいいスタッフ、という立ち位置であることが見えてきました。
そして、ほとんどの募集には実務経験者が条件。
ごくまれに未経験者歓迎、として募集をだしている大学もあります。
だいたい都心から約1時間かかるような郊外に位置する知名度の高い大学です。
片道1時間ぐらいなら、迷わずエントリーしましたね。
すると、ちょこちょこ、派遣会社から連絡がくるようになってきました!
よい兆し。
素直にうれしい。
ある大学の募集で、派遣会社から電話を受け、自分を推してくれることになりました。
しかしキャリアコンサルタントの実務経験がなくとも、人事部で採用の仕事に従事していた経歴がほしい、と大学側から断られました。
だったら「未経験者歓迎」でおわらせず、応募条件に、最初から、その要件をちゃんと明記してほしい。
もっとひどいのは、
面接してから、やっぱり実務経験者がいい、と恥ずかしげもなく、そんな理由をしゃーしゃーと言ってくる大学!
「未経験者歓迎」と求人にちゃんと明記してあったからこそエントリーしたし、派遣会社も、それを承知の上で、私をわざわざ紹介してくれた。
それを理不尽な理由で、教育者側が、むげに断ってくるとは!
他人の時間を、だまして、盗んでるようなもの。
その時の徒労感は、さすがに、こたえました。
使えた就職情報サイトは…
使えた就職情報サイトは、はたらこねっと、indeed、求人ボックス、でした。
それぞれ、希望する仕事の条件を登録し、新着を教えてくれる機能を使えば、もらさず、情報を拾えます。
取り扱う求人数も多いだけに、希望しない求人も入ってきますが、丹念にチェックすることをお勧めします。
そして、できるだけ丁寧に、希望条件を登録しておけば、スカウトメールもちょこちょこ来るようになります。
こんな自分でも興味をもってくれる会社があるのね、と単純に希望が持てますよ。
忘れてはならないのは、ハローワークへの登録
ハローワークと聞いて、やや、引きませんか?
ひと昔前は、職業安定所、という名で、職安と呼ばれていました。
失業者の集まり、もしくは失業保険をもらえるところ、と、どちらかというとネガティブなイメージが強かったように思います。
しかし、今は、それなりに一新されています。
ネットで仕事検索できますし(当然といえば当然ですが)希望条件を登録しておけば、新着をメールで知らせてくれます。
求人ボックスは、ハローワークの求人も掲載されているので、便利です。
ハローワークの求人に応募する場合、応募書類として、ハローワークの紹介状が必要になります。
すぐに応募できるように登録は済ませておきましょう。
自分も、今回、初めて登録しました。
キャリアコルタント、という仕事柄、もしかしたらハローワーク自体がキャリコンを募集するかもしれない、と思ったからです。
現に、講座で知り合った仲間が、ハローワークに就職しました。
ただ、ハローワークでのキャリコン求人も、ほぼ実務経験者を応募条件にしていますね。
残念です…
キャリコン資格者ジプシーだけは免れたい。
自分は、ハローワークに出ていた求人に応募して職を得ることができました。
ハローワークには大手企業の求人はありません。
自分にとっては、たとえ小さい会社でも、キャリコンの仕事ができるなら、ありがたいの一言です。
大手企業より小さい会社のほうが自分にはあっているようにも思います。
面接は正直に自分をさらけ出す
面接では、変にカッコつけないようにしました。
地に足をつけて仕事をしたいから、です。
背伸びしても仕方ないし、かえってやりにくくなるだろうし。
とにかく、正直さを心がけました。
面接のような場面では、もっとうまい言い方があっただろうと後悔することが多いのですが、それでもいいと思いました。
その場、その瞬間に出てきた言葉だからこそ、自分を伝えられるだろう、と。
今回、『キャリアコンサルタントになる』ことを通じて、何より自分を知ることができました。
だからこそ、この自分を理解してほしい。
理解した上で、それでいいなら採用してください、というスタンスでした。
ある種、肝が据わっていたようにも思います。
もちろん緊張もしました。
なにせ二次面接は、関係者全員(数名ですが)から質問攻め。
約1時間の面接なんて、初めてです。
おかげで、自分らしさを出せて理解してもらったようにも思えます。
これでダメなら縁がなかった、とさっぱりあきらめがつけるほど、たくさん話すことができました。
まとめ
やっとキャリアコンサルタントとしてキャリアが始まります。
これから、仕事を通じて、どんな自分が出てくるか、楽しみです。
シリーズ『キャリアコンサルタントになる』は、これで一旦終了となります。
めでたく仕事にありつけ、キャリアコンサルタントになる見通しがつき、目標達成といったところでしょうか。
繰り返しになりますが、
『キャリアコンコンサルタントになる』を通じて、一番の収穫は、
自分のことをよく知ることができた、こと。
そのためには、自分の過去を何度も振り返りました。
同時に、
時代や流れを洞察して自分なりに分析もしました。
歴史や理論、哲学、形而上学、時には仏教などを参考にしながら、今後の方向性や自分のあり方、ひいては世の中の仕組み、宇宙の真理、原理原則までをも、範囲を広げ、腑に落ちるまでとことん追及していきました。
そんな中、急に『あ、これをやってみたらどうだろう』とひらめきが来たんです。
そして自然と行動に移っていきました。
まさか、自分がキャリアコンサルタントを目指すことになるなんて夢にも思ってませんでしたね。
ただ、現実的に、想定外に経費がかかることが発覚すると、その時点で迷いが生じました。
講座費用は、バカにできない金額ですから。
「これをやるぞ」と決めた時、必ずと言っていいほど、パターンとして迷いが生じるような出来事が降りかかるらしいです。
原理原則的には、それが本気かどうか試すため、とのこと。
自分の場合、お金がかかるからこそ真剣になれると言い聞かし、勇気を出して一歩踏み出しました…
実は過去にも同じようなことがありました。
その時も、やっぱり、迷いが生じた原因は❝お金❞でした。
これもきっと何かの縁だ、と割り切って、流れにのることにしたんです。
そしたら、世界が広がり、人脈もでき、念願の仕事につくことができました。つまり、あの時、支払った金額の何十倍も返ってきたことになります。
今回も、新しい道(選択肢)が拓けそうです。
改めて振り返って言えることは、結局のところ、
その時に、やりたいこと、楽しいこと、興味があること、をすればいい、
ですね。
何度も言い聞かせていることです。
が、かなり遠回りしただけに前と違うのは、
これでいいんだと、
やっと、自分が自分に自信を持って言えます。