映画業界にいらっしゃる方なら、
公益財団法人ユニジャパンの存在をご存知でしょう。
ユニジャパンとは、ざっくりいうと日本映画の海外普及、
それに伴う日本映像文化の振興促進を進める組織です。
東京国際映画祭も事業のひとつでその運営費は、
ほとんどが経産省や文化庁、東京都など
公的資金でまかなっています。
様々な事業を映像文化促進のために
実施しているので
映画や映像業界に携わる人は、
この組織を利用しています。
組織側もどんどん利用してくれることを望んでいます。
とはいえ、公的な立場に近いので
当然ながら、個人的な融通は効きません。
あまり期待しないで利用するという
距離感で臨むとちょうどいいかと思います。

今回は、「プロデューサーカリキュラム」を
紹介します。
これは、プロデューサーの人材育成の一環で
プロデューサーに向けた
マニュアルが作られました。
見ての通り、厚さが半端ありません。

そもそも、なぜ、こんな分厚いマニュアルが
作られたか察すると
日本には映画のプロデューサーが少なく、
日本だけでなく国際的に活躍できるプロデューサーを
育てるため、だと見受けられます。

また映画は作品ごとに座組が違うので
一本ごとに会社をゼロから作るようなもの。
ケースバイケースで対応できるように
構成されています。

例えば、日本映画の制作でいうと
大手映画会社が幹事会社になって製作委員会を組むのか、
製作委員会を組まないのか、
漫画や小説などの原作があるのか、
それともオリジナルなのか、
国際共同制作なのか、など
さまざまな形態があります。
作品のジャンルごとに、または、制作過程ごとに
どういうプロセスを踏むのか、
何が必要になってくるのか、
契約書、回収方法、企画開発時点での留意点などが
弁護士や専門的な立場の人が執筆し
それなりに網羅されています。

必要なところだけを拾って読めるように
なっていてとても便利です。

ただ、2011年から2012年に作成されているので
情報や見本例である作品が古いです。

とはいえ、
参考にするには十分な情報が得られるので
これを基にして動けるでしょう。

写真の冊子は無料で入手できましたが
おそらく在庫はないと思われます。
ユニジャパンの公式サイトでは
PDFでデジタル化されダウンロードが可能です。

プロデューサー人材育成
https://www.unijapan.org/co-production/producer.html

時間があれば、ぜひ、ご一読することをお勧めします。